日本花子の免許証見本

「悪徳出会い系サイト(悪徳占いサイト)に、身分証明書(免許証・保険証・パスポート・マイナンバーカード)を送ってしまったのですが大丈夫でしょうか?」
という相談を毎日のようにいただきます。

結論から言うと、大丈夫です。
そもそも、身分証を送らせるのは児童ではない事の確認をしているだけで、それ以上の意味は殆どありません。

なぜ児童ではない事の確認をするかというと、もしも未成年者に課金させたとなれば、すぐに警察が動くからです。

【1】本名や住所を教えてしまった

僕はこのサイト開設以来、数十万人を超えるユーザーの声を聞いてきましたが、業者が家や会社にまで取り立てにきたとか、身分証明書を悪用されたとかいう話は1度も聞いたことがありません。
せいぜいメールで架空請求してくるぐらいです。

そもそも悪徳業者は、身分を隠して運営をしています。
会社の住所なども、99%以上がダミーです。
その連中が、わざわざ危険を犯してまで顔を見せに来るでしょうか?

ましてやこちらの職場など、わかるハズもありません。
探偵を使って調べるという方法もありますが、探偵を1週間雇うと、だいたい50万くらいかかりますので、そんな割に合わない事は彼等は絶対にしません。

【2】銀行口座を教えてしまった

サクラ出会い系業者や支援詐欺業者(お金あげます詐欺)は、ユーザーの銀行口座を聞いてきます。
これには2つの理由があります。

1つは「振り込む意思がありますよ」というニセの意思表示をするため。
2つ目はユーザーに脅しをかけるためです。
ユーザーの中には、銀行口座を知られただけで、個人情報を全て把握されたような錯覚にとらわれてしまう人がいるので、その心理を悪用しているというワケです。

しかし、実際には銀行口座だけでは本名と居住地域くらいしかわからず、個人情報など何もわかりません。
ましてや、そこからお金を引き落としたりすることなど不可能です。
昔、ヤミ金の全盛期には「押し貸し」といって、勝手にお金を振り込んできて利子を請求するという手口もありましたが、ここ数年は確認されていません。

口座は、もちろん解約しなくてOK。
まったく何の心配もいりません。

【3】顔写真をメールで送ってしまった

「顔写真をメールで送ってしまったのですが、悪用されないでしょうか?」
という質問も多いのですが、これはちょっと自意識過剰かと思います。

今時、顔写真などネット上にあふれています。
あなたがアイドルで、しかも送った写真というのが週刊誌が飛びつくような「あられもない姿」であるというのなら話は別ですが、それ以外の場合は大丈夫です。
ハッキリと申し上げて、ただの一般人の顔写真など悪用のしようがありません。

【4】保険証・マイナンバーカードの写真を送ってしまった

保険証そのものを郵送で送ってしまったというのなら悪用される可能性がありますが、コピーや写真であれば何の問題もありません。
住所はバレますが、せいぜいDMのハガキが来るぐらいでしょう。

マイナンバーカードは、そもそも顔写真が載っていますから本人以外はどうすることもできません。
しかも使用時には、パスワードが二段階認証となっています。
日本のセキュリティーの粋が詰め込まれたカードと言っても過言ではないので、心配無用です。

【5】後払いでポイントを購入してしまった

後払いは、踏み倒しても大丈夫です。
なぜなら、後払いシステムがある出会い系は、例外なく悪徳だからです。
まともな出会い系で、後払いシステムがあるところというのは、僕は1つも見たことがありません。

「自宅まで取りに来ませんか?」とかよく聞かれますが、そもそもやっている事自体が違法なので、来るハズがありません。
そんな事をすれば、すぐに逮捕されてしまうのを彼等は知っているのです。

それに、彼等はたいていが少人数で、マンションの一室などでコソコソ隠れるように運営しています。
凄い数のメールを送ってくることがありますが、それは機械が自動的に送信しているだけで、決して手作業でやっているワケではありません。

彼等には、わざわざ遠方のユーザーの自宅まで集金に行っているような余裕はないのです。
アドレスさえ変更してしまえば、それ以上は追ってこれないので、それで終了です。

【6】悪徳業者の立ち位置について

ネット上で詐欺をしている悪徳業者は、あくまで「合法的にユーザーからお金をとりたい」と考えています。
ですから、強引に金品を奪うような行為や、面と向かって請求してくるような事はしません。

サクラ出会い系の利用規約を読んでみるとわかるのですが、必ずといっていいほど以下のような記述が必ずあります。

「当サイトは、フィクションです」
「出会いを斡旋するサイトではありません」
「メールの返信は、当社の従業員が対応させていただく場合もあります」

このような記述があるので、現在の日本の法律では、サクラ出会い系を裁く事が非常に困難になっているのです。
サクラ出会い系業者は「自分達が運営しているのは出会い系サイトではない」という立ち位置を貫いているのです。
数億円という脱税で捕まった業者ですら、サクラを使った事に関しては何のおとがめもないというのが現状です。

そして、彼等は強盗団ではありません。
一応、裁判沙汰になった時の事まで考えて、運営をしています。
ですから、家まで取り立てにきたり、どこかで待ちぶせするというような行為は決してしないのです。