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はじめまして。私は今年で41歳になるいわゆる普通の独身貴族のサラリーマンです。会社では一応は課長という肩書きはもらっているものの、人生というか、あまり生甲斐のあること感じられずに日々を送っていました。
ある日、東海地方にある田舎に帰る用事がありました。その時に同窓会のような雰囲気になり、級友と居酒屋で飲むことになりました。私の周りは当然のように既にみんな結婚していて、独身というのは私ともう1人のAという男くらいしかいなかったのですが、そのAからちょっと変な事を言われたのです。
「女に困っているんじゃないか?いい遊びがあるよ」
という類のことを言ってくるのです。
私は世間体もあるので、最初は興味がないと言っていたのですが、あまりにもしつこく言ってくるため、酒の力もあり、少しだけ話を聞くことになりました。A曰く、面白いサイトがあると。出会い系という言葉こそ口にしませんでしたが、そのような類のものであるという予想はついていました。
A曰く、このような田舎こそインターネット上に出会いがあると。都会では他に楽しいことが山ほどあるため、そっちに流れていきやすいが、田舎は遊びがないため、みんなそういったところに出会いやスリルを求めると。
確かにSNSなどは地方のほうが登録率が良いと聞いたことがあります。Aからアドレスを転送してもらい、その日は家に帰ることに。正直、まだこの時点では私はさほど乗り気ではなかったのですが、そこは田舎。することがなくなってしまったので、教えてもらったサイトにアクセスしてみました。
登録を済ませ、自分の地域で検索をかけてみると、意外や意外。それなりに人が集まってきているのです。私はその中の数人の女性にメールを送りました。Aから言われた通り、プロフィールなどは全て正直に書いて連絡を待ちました。
するとしばらくして1人の女性からメールがきました。そしてしばらくやりとりをしました。1時間で4~5通だったでしょうか。私は正直に、生まれはこの街だが、現在は東京に住んでいる事、ごく普通のサラリーマンであることなどを告げました。特に裏技的なことは何1つやっていません。
やり取りしているうちに私もちょっと欲が出てきたので「会おう」と言ってみました。するとスンナリ「いいよ」という返事。ちょっとビックリしましたが、待ち合わせ場所である駅から少し離れたファミレスまでタクシー行くことに。現れた女性は20代後半のよくいえば若い頃の樋口可南子のような、細身で凛とした感じの女性でした。最初こそお互いに緊張していたものの、次第に会話も盛り上がっていきました。
Aのアドバイス通り、なるべく地元の話題には触れないようにしました。田舎は狭いので、他人といえども、辿っていけば、共通の知り合いがいることなどよくあることです。そうなると、女性の心にブレーキがかかってしまうというのです。しかし話の流れで彼女がデパート関係の職に就いているということはわかりました。おそらくデパガだと思います。自分の仕事は、接する異性の数は多いがあまり出会いはないとも言っていました。
会話をしているうちに、狐につつまれたような気分になりました。自分が出会い系で女性と会うなどということ自体が不思議な感じで、なんだか異次元の空間にいるようでした。しかし次第にお互いにだんだんとリラックスしてきて、こんなに楽しい会話をしたのは何年ぶりだろうと思いました。
夕方になってきた頃、私は自然に「ホテルでちょっと休もう」と口にしていました。今から思うと、よくあれほどまでにアッサリと言えたものだと我ながら感心したのですが、なんと彼女は同意してくれたのです。
彼女の車を僕が運転してホテルに向かいました。さすがにホテルに向う車を女性に運転させることには気が引けたのです。途中、照れくさそうにしながらも、自然体を装う彼女の横顔を見ているうちに、次第に胸が熱くなっていました。部屋に入るなり、我慢の限界だった私は、すぐさま彼女を抱擁しました。熱いキスを交わし、シャワーも浴びずにベットに彼女を押し倒しました。
全身をくまなく愛したあと、避妊具をつけて挿入しました。彼女の背中がピンとのけぞったのと同時に、甲高い声が室内に響き渡りました。彼女がキスを求めてきたので、もちろん答えました。そうして果てました。
しかし彼女とはそれきり会っていません。連絡先を交換したのですが、私は東京に戻ってきたので、連絡してもどうせ会えないからです。でも、帰省した時は必ず会うという約束をしました。今までは両親に「結婚はまだか?」と言われるのが嫌で、よほどの用事があるとき以外は帰省はしませんでしたが、今度からは帰省が楽しくなりそうです。
そしてこれは後からわかったことなのですが、彼女は私が東京に住んでいるからこそ、会ってくれたのだそうです。地元の人間だと、共通の知り合いがいたり、後腐れがあったりして、面倒なことになることが多いからというのが彼女の言い分です。
なるほど、世の中には、婚活などで地元の男性を探している女性もいれば、あえてそういう後腐れのない男性を探している女性もいるのだなと、なんだか感慨にふける思いでした。ちなみにAから教えてもらったのはPC-MAXというサイトです。