危険な占い師

僕の元には、ほぼ毎日のように「占いサイトに騙された」という相談が寄せられます。被害者は9割以上が女性で、中には被害額が1千万円を超える人もいます。手口は日々進化しているので、今まで大丈夫だった人でも注意が必要です。ここでは「意外と知られていない悪質占いサイトの特徴10個」をご紹介します。

【1】そのサイトにしか在籍していない占い師がいる

殆どの悪徳占いサイトは、架空の人物を占い師(鑑定師)に仕立てあげています。
なので、その人物を検索してもHITしませんし、個人的にブログやSNSを開設していることも殆どありません。

写真をよく見ると、不自然に加工されていたり、似顔絵だったり、抽象的な画像(水晶や景色など)になっている場合が多いです。
しっかりとした写真やプロフィールが掲載されていない場合は、疑ってかかるべきです。
占い師のプロフィールすらも載せていないようなところは、論外です。

【2】複数の人に同じ鑑定結果を送っている

自分に届いた鑑定結果の一部をコピペして検索してみると、たくさんHITすることがあります。
つまり、多くの人に同じ鑑定文メールを送っているワケで、言うまでもなくそのようなサイトは悪徳です。

この手の占いサイトの利用規約をよく見ると、
「他人と同じ鑑定結果になることがあります」
「鑑定師の弟子からメールが届く事があります」

などと書かれています。
訴えられる事を前提に営業しているので、このように予め言い訳を書いているワケです。

【3】1つの会社が複数の占いサイトを運営している

悪徳占い業者は、ちょっとずつテーマをを変えて10~20もの占いサイトを運営しています。
同じ会社名義で複数運営しているところはまだマシで、タチの悪いところはペーパーカンパニーをいくつも立ち上げ、数十ものサイトを運営しています。

サイトを複数作ることで悪評を分散させ、訴訟などを起こされるリスクを減らしているワケです。
本当に優秀な業者は、少ないサイトだけで勝負しています。

【4】住所が最後まで記載されていない

東京や大阪の都市部であれば、建物名の記載がない住所というのは、まずありえません。
普通の一軒家で運営することはまずないでしょうから、住所には必ずなにかしらのビル名 or マンション名が入ることになります。

渋谷区渋谷1-2-3
このような住所になっているサイトというのは、占いサイトに限らず、ほぼ悪質と考えていいでしょう。
ちなみに、課金システムがあるサイトで正しい住所を書いていないのは、特定商取引法違反です。

【5】テレビや雑誌で話題沸騰中

「テレビで話題沸騰中」
「あの芸能人も大絶賛」
などと書いてあっても、その詳細を書いていないところは注意が必要です。
そもそも、占いサイトの話題がテレビで「沸騰」しているところを僕は見たことがありません。

雑誌や新聞なども注意が必要で、実際に記事でそのサイトのことが賞賛されていたとしても、それは業者が作成した記事広告である場合が殆どです。
そういう記事をよく見ると、下の方に小さく「全面広告」などと書いてあります。

【6】勝手に鑑定結果を送ってくる

いつの間にか登録されていたり、頼みもしないのに、勝手に個別の鑑定結果を送ってくるようなところは、100%悪徳と考えていいでしょう。

そもそも受信者の同意なしにメールを送ることは、特定電子メール法で禁止されています。
はじめから法律違反をしている連中が、まともな占いなどしているハズがありません。

【7】メールの保存期間が短い

「サーバー負担軽減のため、占い師とのメッセージデータの保管期間は最終アクセス日より14日間とします」
などと利用規約に書いてあるところは、確実に悪徳です。

テキストデータなど微々たるものなのに保管しない理由は、証拠隠滅のためです。
毎日のように不特定多数の人に同じ鑑定結果を送っているため、その証拠を残さないためにそのようにしているのです。

【8】サイト名がありふれている

「占いの館」「占いの泉」「人生鑑定」「スピリチュアル鑑定」のような名前のサイトは無数にあるので、極悪な運営をしても悪評が広まりづらいです。

更に、URLをコロコロ変えていれば、ユーザーはそのサイトの口コミを探す事が難しくなりますから、業者にとっては好都合です。
つまり、ありふれたサイト名だったり、すぐにURLを変えたりするところは、ほぼ悪徳だということです。

【9】凄い金運がそこまで来ています

業者にとって最も大事なことは「ユーザーに課金をさせること」です。
中でも「1発目の課金」というのは最もハードルが高く、そしてもっとも業者にとって重要なものです。
なぜなら、1回でも課金をしたユーザーは、2回3回とズルズル課金してくれる確率が高くなるからです。

なのでどの業者も「1発目の課金」をさせようと必死です。
必然的に
「凄い金運がすぐそこまで来ています」
などと言ってユーザーの興味を引きつけ、次のメールを読みたくなるような展開にします。

「あなたが選ばれました」
みたいな当選商法的なメールを送ってくるところも同様です。

【10】やたらと不安を煽ってくる

上記の逆バージョンですが、興味を惹きつけるという点では同じです。

「チャクラの影響で霊性が弱っています」
「前世での邪悪なカルマが来世に悪影響を…」
などと意味不明な単語を並べたて、ユーザーの不安を煽ってくるサイトも悪質です。

こういう時のメール文というのは決まってものすご~く長文です。
これは「こんなに親身に相談にのってくれたんだから、それに答えなきゃ」というユーザー心理につけこんでいます。
真面目な人ほど騙されやすいのは、このためかもしれません。
以上です!!