出会い系の口コミが９割ウソな理由

ネット上にある出会い系サイト・出会い系アプリの口コミというのは、だいたい９割くらいがウソです。
特に、良い口コミは殆どがウソです。

それは「出会い系」というサービスの構造上、仕方のないことなのです。
一体どういうことなのでしょう？

【1】自作自演が目立つシステム

上記は App Store 内の某アプリのレビュー欄です。
（アプリ名、見えとるがな）

ちょっと見えづらいかもしれませんが、星5つ評価をしている3件の投稿日時は全て2017年6月20日です。
で、このアプリがリリースされたのが同じく2017年6月20日です。
これが何を意味するか、もうお分かりですよね？

そうなんです。App Store のレビュー欄というのは新しい順に表示されるので、最初の3件はずっと固定なのです。
そのため、アプリ運営会社は皆こぞって、リリースされた瞬間に自作自演のレビューを書くのです。

その証拠にコメントが「あ」とか「う」だけになっています。
本物のユーザーに悪いコメントを書かれないよう、急いで投稿したのでしょう。
アフォ丸出しの光景ですが、似たような光景は App Store 内の「ソーシャルネットワーキング」以外のカテゴリでも所々で見ることができます。

この表示システムが、ユーザーファーストでないことは、誰が見ても明らかです。
ではなぜ Apple はこれを改善しないのでしょう？
それは、、、皆様のご想像にお任せします。
（普通の感覚の人であれば分かると思います）

【2】ポイント獲得目的のレビュー

Google Play や App Store 内でそれなりのダウンロード数があり、かつ評価も高かったりすると優良アプリのような気がしますが、そうとも言えません。
運営会社が、レビューを操作している事があるからです。

上記は、Pairs(ペアーズ)のキャプチャです。
レビューを書くと、5pt貰えるのだそうです。

「五つ星を付けないとダメ」とは書かれていませんが、なんとなく高評価をしたくなるのが人情ですよね。
１つ星を付けて「全然会えねーし！マジ最悪！」とか書いておいて「ポイントちょーだい♪」とはなかなか言えないです(汗)
最大手と言われている婚活サイトですら、こんなことをやっています。

もちろん、このようなインセンティブを与えてレビューを書かせる行為は、グーグルもアップルも禁止しています。
以下は、Google Play の注意書きです。

デベロッパー（アプリ配信会社）は、いかなるアプリについても、Google Play での掲載順位を操作しようとしてはなりません。たとえば、不正な手段でアプリの評価やレビュー、インストール数をつり上げること（捏造や報酬付与によって、インストール数を増やしたり、好意的なレビューや高い評価を得たりすることなど）がこれに該当します。

最近はグーグルの目が厳しいので、WEB上で派手にニセレビューを募るようなことは減りました。
WEB上はどこもグーグルのクローラーが巡回しており、すぐにバレてしまうからです。

なので、ログイン後の画面に書いたり、会員限定のメルマガに書いたり、雑誌等に書いたりしています。
このような事情を知ると、本物と偽物のレビューを見極めるのがいかに難しいかわかります。

【3】お気に入り隠しの心理

出会い系の口コミが嘘ばかりになる最大の理由が、実はこれです。
人間の「自分だけが良い思いをしたい」という思いが、ネット上のレビューをグダグダにしているのです。
たとえば、えげつない話ですが、即会いできるエッチな美女（女性の場合は三高のイケメン）ばかりがいる出会い系があったとします。
あなたは、それを人に教えるでしょうか？

友達に教えるでしょうか？たぶん、教えないですよね。なんとなく気が引けますし「あいつは出会い系遊びをしている」なんて噂が学校や会社内で広まったら大変です。
ネット上に書くでしょうか？たぶん、書きませんよね。だって、そんな事を書いたらライバルが大量に押し寄せて、使い物にならなくなってしまうかもしれません。

つまり、出会い系の良い評判というのは、人に教えたくても教えられない、ネット上に書きたくても書けないのです。
人間は賢い生き物なので、遠回しにでも自分が不利になるような事はしません。

風●の世界には「オキニ隠し」という言葉があります。
自分のお気に入りの子の悪口をあえて掲示板などに書いて評判を落とし、自分が指名を入れやすくするというものです。
これとまったく同じことが、出会い系の世界でも起きています。
良かろうが悪かろうが、ネガティブキャンペーンが開催されるのです。

街のラーメン屋さんであれば、良い口コミを書いて人が大勢押し寄せても、自分に何ら害はありません。
しかし、出会い系の場合は、良い口コミが出回りにくいという特徴があるのです。

【4】ステマによる誇大広告

乳速PIIIIIIINK
http://top55.net/pc/drpav/new_soku/

エロ充速報
http://wp-article.com/fam/140/5330/

神エロちゃんねる
http://wp-article.com/fam/140/5336/

ステマによる広告は今に始まったことではありませんが、最近は特に手が込んでいます。
上記などは、１サイト丸ごとステマサイトです。
2ちゃんねるまとめサイト風に作られていますが、実際にはペライチで、バナー広告すらも踏めないようになっています。

紹介されているのは、もちろんサクラ出会い系です。
実際に運営されている「人気2ちゃんねるまとめサイト」からリンクが貼られているのでタチが悪いです。
もちろん、広告料を支払って出稿しています。

当然ですが、これらステマサイトに書かれている事柄はすべて嘘です。
ステマはこれ以外にも、掲示板やＱ＆Ａサイトなどに直接リンクを貼る昔ながらの方法をはじめ、ネット上に無数に存在しています。

最近では、フェイスブックの友達を増やしたり、ツイッターのフォロワー数を増やしたりしてくれる業者もあるそうです。
日々新しいステマが生まれるため、利用者も常に情報のアップデートが必要ですね。

出会い系ステマの総まとめ
https://onijima.jp/?p=7725

【5】同業者による嫌がらせ等

これは出会い系に限ったことではありませんが、人気があるモノというのは、いつの時代でも叩かれます。
タレントの高感度ランキングなんかでも、好きと嫌いの両方にランクインしてる人がいますよね。

どことは言いませんが、とある大手サクラ出会い系なんかは社内に「風評被害対策課」なる部署があります。
悪い口コミの削除依頼をかけたり、良い口コミを自演したり、他社の悪口を書いたりする部署です。
顧問弁護士まで付いています。
彼等に言わせれば、コンプライアンス（法令遵守）らしいです。

ネット上の口コミを見る際に気を付けるべきことは「その口コミによって、誰が得するのか？」を常に考えながら見ることです。
Yahoo!ニュースには、Yahoo!やソフトバンクグループに不利なニュースは一切掲載されません。
当たり前といえば当たり前ですが、１つの媒体だけに依存していると、偏った情報しか入ってこなくなることだけは覚えておいていただきたいと思います。

出会い系に限らず、レビュー・口コミ等の真贋を見極める目を養う努力を、日々していただきたいと思います。

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